[8424]リース/芙蓉総合リースの銘柄分析・研究

[8424]芙蓉総合リースの高配当株としての銘柄分析 総合評価C
[8424]芙蓉総合リースの高配当株としての銘柄分析

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はリース会社の芙蓉総合リースを分析、研究していきたいと思います。

芙蓉総合リースとは

芙蓉総合リースはみずほフィナンシャルグループ系のリース会社です。
2020年4月にはヤマトホールディングス完全子会社だったヤマトリースの株式を60%取得し、連結子会社化しています。

株主還元方針

芙蓉総合リースは配当利回り3.25%(2023/4/20終値ベース)となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。

長期的かつ安定的な配当による利益還元を基本とし、成長投資とのバランスを確保しつつ、
配当性向の向上を図る。
27/3期には配当性向30%以上を目指す。

実際に毎年1-2%ずつ配当性向は引き上げられている状況です。

株主優待

株主優待制度は100株以上保有していれば3,000円相当のカタログギフトもしくは図書カードがもらえます。
2年以上保有すると5,000円相当になります。

詳しくは公式ホームページをご覧ください。

配当推移と5年後の期待配当利回り

芙蓉総合リースは配当利回り3.25%(2023/4/20終値ベース)で、18期連続増配予定となっており実質的な累進配当銘柄です。

配当増配率は平均で年率16.1%、EPS成長率は平均で年率10.0%となっており利益成長に基づいた増配となっていると感じます。

芙蓉総合リース直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率15.8%17.0%15.5%16.1%
EPS成長率7.6%11.3%11.3%10.0%
[8424]芙蓉総合リースの配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。

[8424]芙蓉総合リースの配当金とEPSの推移
[8424]芙蓉総合リースの配当金とEPSの推移

右肩上がりで利益が順調に伸びており、配当余力を十分に残しながら配当を増配させていることが分かります。

配当性向は15/3期が17%ほどだったのに対して、23/3期には26%ほどとなっており、配当性向を徐々に引き上げることで株主に利益を還元する姿勢が感じ取れます。

決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
配当金130円146円188円205円240円285円316円
配当性向19.6%20.1%22.3%23.5%24.3%25.2%26.3%
増配率+12.3%+28.8%+9.0%+17.1%+18.8%+6.2%
配当金の推移と伸び率
決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
EPS661.8円726.39円844.68円871.94円986.16円1130.5円1200.99円
成長率+9.8%+16.3%+3.2%13.1%+14.6%+6.2%
EPSの推移と伸び率

配当金の平均増配率は年率16.1%で、このペースで増配すると仮定すれば5年後の配当金は574円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は5.90%になっていると期待できます。

株価推移と5年後の期待株価

芙蓉総合リースの株価は直近10年の月足チャートで見ると右肩上がりとなっており、10年で3倍近くになっています。

[8424]芙蓉総合リースの株価推移(10年月足チャート)
[8424]芙蓉総合リースの株価推移(10年月足チャート)
芙蓉総合リース直近10年直近5年直近2年平均
株価上昇率9.9%3.8%12.2%8.6%
[8424]芙蓉総合リースの株価上昇率

株価上昇率は直近10年平均で年率8.6%で、この上昇ペースだと5年後の株価は14,217円になっていると期待でき、46.3%増の予想となります。

芙蓉総合リースの高配当株としての評価と投資判断

芙蓉総合リースは配当利回り3.25%(2023/4/20終値ベース)で株主優待もあり、総合利回りは保有年数に応じて3.56%~3.77%となります。
(ただし株主優待は100株からなので100万円近く投資資金が必要となります。)
また18期連続増配予定という実質的な累進配当銘柄となっています。

中期経営計画の株主還元方針で配当性向を徐々に引き上げ27/3期までに30%以上にするとしており、有言実行で毎年配当性向は1-2%ほど引き上げられています。
そのため配当増配率は16.1%と高く、配当金は6年で3倍、8年で4倍ほどになっています。
EPS成長率も10%ほどあり、配当性向の引き上げと相まって高い増配率が期待できそうです。

株価上昇率は年率8.6%と右肩上がりで今後も株価上昇に期待ができそうです。
ただし現在株価はかなり上昇しておりボリンジャーバンドの2σを超えており高値圏。5/10(14時)の本決算と今期業績予想のタイミングも考えながら購入は検討したいところです。

[8424]芙蓉総合リースの高配当株としての銘柄分析
[8424]芙蓉総合リースの高配当株としての銘柄分析

芙蓉総合リースの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益+株主優待)は+70.8%の予想で、総合評価はCとしました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました