こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はリース会社のみずほリースを分析、研究していきたいと思います。
みずほリースとは
みずほリースはみずほフィナンシャルグループ系のリース会社です。
みずほと丸紅との資本業務提携も。
株主還元方針
みずほリースは配当利回り3.49%(2023/4/21終値ベース)となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
収益力の向上を図りつつ業績に応じた配当を実施することを基本方針とする。
24/3期までに連結配当性向25%以上を目指す。
株主優待
株主優待制度は100株以上保有していれば3,000円のクオカードがもらえます。
1年以上保有すると4,000円のクオカードになります。
詳しくは公式ホームページをご覧ください。
配当推移と5年後の期待配当利回り
みずほリースは配当利回り3.49%(2023/4/21終値ベース)で、18期連続増配予定となっており実質的な累進配当銘柄です。
配当増配率は平均で年率12.2%、EPS成長率は平均で年率11.8%となっており利益成長に基づいた増配となっていると感じます。
みずほリース | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 8.6% | 11.4% | 16.6% | 12.2% |
EPS成長率 | 10.2% | 10.9% | 14.2% | 11.8% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
22/3期は大きくへこんでいますが、これは予防的引当やのれん減損等、将来のダウンサイドリスクに能動的に対処した結果であり問題ありません。
累進配当をあえて宣言はしていませんが、EPSが落ち込んでも配当性向を引き上げることで増配を続けていくという意思が感じられます。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期(予) |
配当金 | 64円 | 70円 | 78円 | 82円 | 92円 | 110円 | 130円 |
配当性向 | 22.0% | 21.9% | 20.1% | 22.7% | 20.4% | 35.7% | 24.2% |
増配率 | – | +9.4% | +11.4% | +5.1% | +12.2% | +19.6% | +18.2% |
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期(予) |
EPS | 291.08円 | 319.89円 | 388.64円 | 360.47円 | 450.12円 | 308.05円 | 537.07円 |
成長率 | – | +9.9% | +21.5% | -7.2% | +24.9% | -31.6% | +74.3% |
配当金の平均増配率は年率12.2%で、このペースで増配すると仮定すれば5年後の配当金は206円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は5.53%になっていると期待できます。
株価推移と5年後の期待株価
みずほリースの株価は直近10年の月足チャートで見ると緩やかな右肩上がりとなっています。
みずほリース | 直近10年 | 直近5年 | 直近2年 | 平均 |
株価上昇率 | 2.2% | 3.5% | 3.2% | 3.1% |
株価上昇率は直近10年平均で年率3.1%で、この上昇ペースだと5年後の株価は4,219円になっていると期待でき、13.1%増の予想となります。
みずほリースの高配当株としての評価と投資判断
みずほリースは配当利回り3.49%(2023/4/21終値ベース)で株主優待もあり、総合利回りは保有年数に応じて4.29%~4.56%と魅力的な水準です。
また18期連続増配予定という実質的な累進配当銘柄となっています。
配当増配率(12.2%)、EPS成長率(11.8%)という低くない水準ですが、配当性向は25%ほどで自社株買いもなく、株主還元に積極的とは言い難くこのあたりが株価の伸びにつながっていないと感じます。
株価上昇率は年率3.1%と緩やかな右肩上がりの状態です。
PBR は0.71倍なので東証のPBR1倍割れ企業に対しての改善要求に対してどのように対応してくるのかは気になるところです。
みずほリースの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益+株主優待)は+40.4%の予想で、総合評価はDとしました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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