なぜ僕は三菱HCキャピタルを売ったのか(増配期待値の話)

投資雑感

こんにちは。トラ男です。
高配当株投資家の方はバイ&ホールド(買ってずっと保有)というスタイルの方も多いと思います。私も最初はそのスタンスで行こうと思っていましたが、最近はすこし考え方を変えました。

これはジャックスを調べていて投資先として魅力的だなと思い、その資金を捻出するために持ち株の三菱HCキャピタルを売ったお話です。

みんな大好き三菱HCキャピタル

みんな大好き三菱HCキャピタル。私もご多分に漏れず保有しておりました(過去形)。
連続増配株として有名で株雑誌などでも必ず取り上げられる有名銘柄です。

ただ私が投資において重視するのは、増配し続けること、それも増配率が高いことを何より重視しています。
たとえば三菱HCキャピタルの配当利回りは3.54%で、EPSの成長率は過去10年の実績をみると3%ほどとなります。逆に増配率は過去10年の実績をみると11.9%ほどとなります。

三菱HCキャピタル直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率16.9%12.5%9.8%11.9%
EPS成長率6.8%2.3%2.2%3.0%
[8593]三菱HCキャピタルの配当増配率とEPS成長率

配当の原資は純利益です。その純利益の成長率より増配率の方が高いということは配当性向を引き上げながら増配を続けているということになります(実際に三菱HCCは10年間で配当性向を20%から45%まで徐々に引き上げてきました)。

配当性向を引き上げて増配を続けるというのは株主還元に積極的であるとみることもできますが、配当の原資である純利益の成長なくしては増配のペースは落ちていくしかないでしょう。
※実際にEPS成長率の下落に合わせて増配率は徐々に下がっているのが分かります。

最近の私の推し銘柄、ジャックスさん

続いて私の最近の推し銘柄のジャックスさんを見ていきたいと思います。
ジャックスさんの推しポイントはこちらの銘柄分析の記事をご覧ください。

ジャックス直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率12.3%19.0%26.0%16.8%
EPS成長率11.7%19.7%25.8%16.7%
[8584]ジャックスの配当増配率とEPS成長率

こちらはきれいにEPS成長率と増配率がほぼイコールとなっており高い利益成長に応じて配当も高い増配率を維持しています(好き)。配当性向は30%ほどで変わらずです。

そうだ三菱HCCを売ってジャックス購入の原資にしよう

三菱HCキャピタルは取得単価669円で50%近い含み益がありました。現在利回りは3.54%ほどで取得単価で考えると利回り5.5%ほどでした。
ジャックスは現在利回りが3.8%ほどでした。

含み益利回り(取得単価)利回り(現在)EPS成長率配当増配率
三菱HCキャピタル+50%5.5%3.54%3%11.9%
ジャックス±0%3.8%16.7%16.8%
三菱HCCとジャックスの比較

将来における配当の増配率を考えるとジャックスの方が明らかに期待値が高いと考えました。
三菱HCキャピタルを保有し続けるよりたとえ利確して税金を払ったとしてもジャックスの株に振り替えた方が配当増配の期待値が高いと考えたのです。

三菱HCキャピタルで配当のみで投資元本を回収するには15年ほどかかるという試算ですが、ジャックスは11年で回収できる見込みです。

同じような考え方で去年は保険業の第一生命と東京海上を比較して、第一生命を全部売却して東京海上に振り替えたりもしています。

EPS成長率、増配率、現在利回りを中心に比較して期待値の高い株に投資していきたいと思います。

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