[8566]リース/リコーリースの銘柄分析・研究

[8566]リコーリースの高配当株としての銘柄分析 総合評価D
[8566]リコーリースの高配当株としての銘柄分析

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はリース会社のリコーリースを分析、研究していきたいと思います。

リコーリースとは

リコーリースはリコーとみずほリースの持分法適用関連会社でメーカー系のリース会社となります。

株主還元方針

リコーリースは配当利回り3.52%(2023/4/19終値ベース)となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。

中長期的に安定した株主還元を基本方針とし、持続的な成長と適正な資本構成および財務体質の強化を図りながら、着実に株主還元を進める。中計目標として配当性向30%を目指す。
(21/3期-23/3期)

23/3期は配当性向30%の予定で有言実行となりそうです。

株主優待

株主優待制度は100-299株であればクオカード、300株以上であればカタログギフトがもらえます。
長期保有による優遇もあります。
詳細は公式ホームページをご覧ください。

なお100株保有が優待利回りが一番高くなり、最も効率が良い株数となります。

配当推移と5年後の期待配当利回り

リコーリースは配当利回り3.52%(2023/4/19終値ベース)で、上場来28期連続増配予定となっており実質的な累進配当銘柄です。

配当増配率は平均で年率13.6%、EPS成長率は平均で年率3.8%となっており、大きく増配を続けてはいますが利益成長が伴っていない印象です。ただしリコーリースは配当性向は30%ほどなので配当余力は十分にある印象です。

リコーリース直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率11.3%14.9%14.5%13.6%
EPS成長率3.8%3.0%4.6%3.8%
[8566]リコーリースの配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。

[8566]リコーリースの配当金とEPSの推移
[8566]リコーリースの配当金とEPSの推移

配当性向は16%くらいから31%くらいまで徐々に上げてきており配当余力を十分に残しつつも株主還元する姿勢が感じ取れます。
EPS成長率は年によりバラツキがあります。

決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
配当金60円70円80円90円100円120円135円
配当性向15.9%19.3%20.9%23.5%25.6%27.4%30.8%
増配率+16.7%+14.3%+12.5%+11.1%+20.0%+12.5%
配当金の推移と伸び率
決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
EPS377.11円362.18円382.59円382.77円389.91円437.34円437.96円
成長率-4.0%+5.6%+0.05%1.9%+12.2%+0.1%
EPSの推移と伸び率

配当金の平均増配率は年率13.6%で、このペースで増配すると仮定すれば5年後の配当金は225円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は5.86%になっていると期待できます。

株価推移と5年後の期待株価

リコーリースの株価は直近10年の月足チャートで見るとボックス相場であることが分かります。現在はボックスの上限付近であり、近々発表されるであろう新中期経営計画や今期業績予想や配当予想にインパクトがあればボックス相場を抜けられるかもしれません。

[8566]リコーリースの株価推移(10年月足チャート)
[8566]リコーリースの株価推移(10年月足チャート)
リコーリース直近10年直近5年直近2年平均
株価上昇率4.0%0.6%7.9%4.2%
[8566]リコーリースの株価上昇率

株価上昇率は直近10年平均で年率4.2%で、この上昇ペースだと5年後の株価は4,701円になっていると期待でき、22.7%増の予想となります。

リコーリースの高配当株としての評価と投資判断

リコーリースは配当利回り3.52%(2023/4/19終値ベース)ですが株主優待があり、総合利回りでは4%を超え魅力的な水準です。
また28期連続増配予定という実質的な累進配当銘柄となっています。

配当金は中期経営計画通り徐々に配当性向を引き上げて23/3期で配当性向30%となりました。
そのため配当増配率は13.6%と高く、配当金は5年で2倍ほどになっています。
ただしEPS成長率は低く3.8%ほどとなっており、配当増配率に比べると見劣りします。

株価上昇率は年率4.2%と低く長らくボックス相場で上下しています。現在ボックスの上限付近であり今後発表される中期経営計画や今期の業績および配当予想のインパクトによってはボックスを抜け出せるかもしれません。

[8566]リコーリースの高配当株としての銘柄分析
[8566]リコーリースの高配当株としての銘柄分析

リコーリースの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益+株主優待)は+51.1%の予想で、総合評価はDとしました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

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