こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は倉庫・物流銘柄の三菱倉庫を分析、研究していきたいと思います。
三菱倉庫とは
三菱倉庫は倉庫大手の物流企業です。
物流事業と不動産事業が柱です。
株主還元方針
三菱倉庫は配当利回り2.92%(2023/5/12終値ベース)となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
DOE2%以上の安定的・継続的配当を実現。
前中計期間を上回る規模での自己株式取得を機動的に実施(300億円以上)。
株主優待
株主優待制度はありません。
配当推移と5年後の期待配当利回り
三菱倉庫は配当利回り2.92%(2023/5/12終値ベース)で、13期以上減配なしの実績があり実質的な累進配当銘柄となります。配当方針としてDOE2%を掲げているため基本的には毎年増配を続けていくことが期待できます。
配当増配率は平均で年率12.3%、EPS成長率は平均で年率14.6%となっています。
三菱倉庫 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 12.3% | 23.5% | 20.0% | 12.3% |
EPS成長率 | 14.6% | 24.0% | 38.0% | 14.6% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
21/3期のEPSが突出しています。この事業年度は売上や営業利益は前期比でマイナスでしたが不動産売却益と政策保有株式の売却により前期比で3倍超となっています。毎年しっかりと利益を出して利益も成長していますからDOE採用銘柄として今後も増配が期待できます。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 28円 | 28円 | 45円 | 60円 | 60円 | 80円 | 90円 | 100円 |
配当性向 | 23.0% | 23.3% | 34.1% | 43.7% | 13.0% | 36.5% | 26.3% | 32.6% |
増配率 | – | ±0% | +60.7% | +33.3% | ±0% | +33.3% | +12.5% | +11.1% |
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
EPS | 121.8円 | 120.1円 | 132.0円 | 137.3円 | 462.3円 | 219.5円 | 342円 | 307.1円 |
成長率 | – | -1.4% | +10.0% | +4.0% | +236.7% | -52.5% | +57.8% | -10.2% |
配当金の平均増配率は年率12.3%でこのペースで増配すると5年後の配当金は143円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は4.19%になっていると期待できます。
株価推移と5年後の期待株価
三菱倉庫の株価は直近10年の月足チャートで見ると2,100~3,900円のレンジでボックス相場になっていますが、直近5年で見ると上昇基調となっています。
三菱倉庫 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
株価上昇率 | 0.4% | 5.1% | -0.9% | 2.6% |
株価上昇率は年率2.6%で、この上昇ペースだと5年後の株価は3,567円になっていると期待でき、4.3%増の予想となります。
三菱倉庫の高配当株としての評価と投資判断
三菱倉庫は配当利回り2.92%(2023/5/12終値ベース)の倉庫大手の物流企業です。
配当増配率(12.3%)、EPS成長率(14.6%)で、13期以上減配なしの実績と配当方針にDOE2%を掲げていることで連続増配が期待できる実質的な累進配当銘柄となります。
直近10年の株価推移を見るとボックス相場で株価上昇率は年率2.6%でキャピタル期待値は低い。
三菱倉庫の5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益)は+26.4%の予想で、個人的な総合評価はDとしました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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