[8053]総合商社/住友商事の銘柄分析・研究

総合評価B
[8053]住友商事の高配当株としての銘柄分析

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は5大総合商社の住友商事を高配当株として分析、研究していきたいと思います。

住友商事とは

住友商事は5大総合商社(三菱商事伊藤忠商事三井物産、住友商事、丸紅)の中でも時価総額5位(3兆9688億円)の企業となります。日経225指数にも採用されています。

傘下にはSCSKなどがあります。

株主還元方針

住友商事は配当利回り3.85%(2023/11/17終値ベース)の高配当株となります。
株主還元方針は以下の通りです。

DOE3.5-4.5%の範囲で連結配当性向30%を⽬安に配当を実施。
当期利益実績の30%が上記DOEのレンジを超過した場合には、超過部分に対する配当あるいは⾃⼰株式取得を柔軟かつ機動的に実施

配当方針としてはDOEを採用していますが、利益が上振れた場合にはその分もしっかりと還元するとしています。

24/2期中間決算資料より

株主優待

株主優待制度はありません。

配当推移とEPSの実績推移

住友商事は配当利回り3.85%(2023/11/17終値ベース)で、2年連続非減配/増配の実績があります。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。

住友商事直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率9.4%13.4%15.9%12.9%
EPS成長率8.1%14.0%65.6%19.6%
[8053]住友商事の配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。

[8053]住友商事の配当金とEPS推移

配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると赤字に転落した21/3期は減配しつつも配当は出しています。

決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期24/3期(予)
配当金50円62円75円80円70円110円115円125円
配当性向36.5%25.1%29.2%58.3%29.7%25.4%30.6%
伸び率±0%+24.0%+20.1%+6.7%+57.1%+4.55%+8.7%
配当金の推移と伸び率

株価推移

住友商事の株価は10年月足チャートで見ると2018年の高値を超えて直近は力強く上がっており右肩上がりとなっています。

[8053]住友商事の株価推移(10年月足チャート)

住友商事の高配当株としての評価と投資判断

住友商事は配当利回りは3.85%(2023/11/17終値ベース)で5大総合商社の中では最も高い利回りとなっています。

[8053]住友商事の高配当株としての銘柄分析

配当利回りは今年株価が大幅上昇した総合商社の中でも4%近い利回りがあります。
現在配当利回りは3.85%でB評価。配当増配力はB+評価。総合評価はBとしました。

住友商事に投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で76.5%、15年で176.8%、20年で374.5%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには11年かかるシミュレーション結果となりました。

住友商事10年元本回収率15年元本回収率20年元本回収率投資元本回収期間
投資元本回収率76.5%176.8%374.5%12年
[8053]住友商事の投資元本回収率

個人的には2,976円以下になったら積極的に購入したいと感じました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました