こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は5大総合商社の住友商事を高配当株として分析、研究していきたいと思います。
住友商事とは
住友商事は5大総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)の中でも時価総額5位(3兆9688億円)の企業となります。日経225指数にも採用されています。
傘下にはSCSKなどがあります。
株主還元方針
住友商事は配当利回り3.85%(2023/11/17終値ベース)の高配当株となります。
株主還元方針は以下の通りです。
DOE3.5-4.5%の範囲で連結配当性向30%を⽬安に配当を実施。
当期利益実績の30%が上記DOEのレンジを超過した場合には、超過部分に対する配当あるいは⾃⼰株式取得を柔軟かつ機動的に実施。
配当方針としてはDOEを採用していますが、利益が上振れた場合にはその分もしっかりと還元するとしています。
株主優待
株主優待制度はありません。
配当推移とEPSの実績推移
住友商事は配当利回り3.85%(2023/11/17終値ベース)で、2年連続非減配/増配の実績があります。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。
住友商事 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 9.4% | 13.4% | 15.9% | 12.9% |
EPS成長率 | 8.1% | 14.0% | 65.6% | 19.6% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると赤字に転落した21/3期は減配しつつも配当は出しています。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 50円 | 62円 | 75円 | 80円 | 70円 | 110円 | 115円 | 125円 |
配当性向 | 36.5% | 25.1% | 29.2% | 58.3% | – | 29.7% | 25.4% | 30.6% |
伸び率 | ±0% | +24.0% | +20.1% | +6.7% | – | +57.1% | +4.55% | +8.7% |
株価推移
住友商事の株価は10年月足チャートで見ると2018年の高値を超えて直近は力強く上がっており右肩上がりとなっています。
住友商事の高配当株としての評価と投資判断
住友商事は配当利回りは3.85%(2023/11/17終値ベース)で5大総合商社の中では最も高い利回りとなっています。
配当利回りは今年株価が大幅上昇した総合商社の中でも4%近い利回りがあります。
現在配当利回りは3.85%でB評価。配当増配力はB+評価。総合評価はBとしました。
住友商事に投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で76.5%、15年で176.8%、20年で374.5%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには11年かかるシミュレーション結果となりました。
住友商事 | 10年元本回収率 | 15年元本回収率 | 20年元本回収率 | 投資元本回収期間 |
投資元本回収率 | 76.5% | 176.8% | 374.5% | 12年 |
個人的には2,976円以下になったら積極的に購入したいと感じました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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