こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はステンレス・チタンの専門鉄鋼商社であるUEX(読み方はウエックス)を分析、研究していきたいと思います。
UEXとは
ステンレス・チタンを専門に取り扱う鉄鋼商社です。
株主還元方針
UEXの今期配当は期末配当が未定となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
DOE1.0%以上、連結配当性向35-40%を目安。
株主優待
株主優待制度はありません。
配当推移と5年後の期待配当利回り
UEXの今期期末配当は未定ではありますが、今期のEPSの予想は開示されており181.50~199.65円と幅をもった予想となっています。
配当性向が35-40%ほどを目安としているので、保守的に考えても181.5円の35%として計算すると今期の年間配当は63円となり配当利回り5.49%(2023/6/2終値ベース)が私個人の保守的予想となります。
(なおEPS199.65円配当性向40%で算出すると年間配当79円で配当利回りは6.96%となります。)
配当増配率は以下の通りです。
UEX | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 最低値 |
配当増配率 | 29.0% | 22.2% | 17.8% | 17.8% |
EPS成長率 | 31.1% | 20.0% | 45.3% | 20.0% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
業績は景気の影響を受けやすくボラティリティが大きいと言えます。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 13円 | 31円 | 33円 | 26円 | 7円 | 40円 | 100円 | 63円 |
配当性向 | 31.0% | 31.0% | 32.6% | 41.3% | 35.0% | 31.5% | 39.0% | 34.7% |
増配率 | +30.0% | +138.5% | +6.5% | -21.2% | -73.1% | +471.4% | +150.0% | -37.0% |
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
EPS | 41.9円 | 100.1円 | 101.2円 | 63.0円 | 20.0円 | 127.1円 | 256.6円 | 181.5円 |
成長率 | +106.7% | +138.9% | +1.1% | -37.7% | -68.2% | +534.7% | +102.0% | -29.3% |
ボラティリティが大きいのでEPS成長率の最低値である直近5年のEPS成長率で算出すると5年は376.41円となります。配当性向35%だとすると5年後の配当金は135円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は11.76%になっていると期待できます。
株価推移と5年後の期待株価
UEXの株価は直近10年の月足チャートで見ると上昇と下落を繰り返しながらも上昇傾向にあります。
好業績の時の株価は大きく上昇しますが、そうでないときは低迷するタイミングもありそうです。
UEX | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 最低 |
株価上昇率 | +17.9% | +10.7% | +65.5% | 10.7% |
株価上昇率は年率10.7%で、この上昇ペースだと5年後の株価は1,985円になっていると期待でき、72.9%増の予想となります。
UEXの高配当株としての評価と投資判断
UEXは推定配当利回り5.49%(2023/6/2終値ベース)のステンレス・チタン専門商社です。
業績は景気の影響を受けやすいためボラティリティが大きく減配のリスクは大きい銘柄となります。リスクの高さを理解して投資したい銘柄となります。
期末配当は現時点では未定ですが、3Q以降に発表されるのが例年の常です。
そのため投資するのであれば1Qや2Qの進捗を見て期末の着地を予測した上で投資するのが良いと感じます。
UEXの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益)は+114.6%の予想で、個人的な総合評価はBとしました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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