こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はキムラユニティーを高配当株として分析、研究していきたいと思います。
※2023年3期の本決算が発表されたので追記修正しています。
キムラユニティーとは
キムラユニティーは東証スタンダードに上場するトヨタ向けの部品包装が主力の企業で、物流やカーリース、車両整備などを事業として手掛けています。
株主還元方針
キムラユニティーは配当利回り3.99%(2023/4/28終値ベース)の高配当株となります。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
安定配当から配当を重視した株主還元方針に変更し、連結配当性向40%を目標とする。
2021年3月に発表した現中期経営計画(22/3期〜24/3期)では配当性向30%を株主還元方針としていましたが、2023/1/26に新たな株主還元方針を発表して連結配当性向を40%に引き上げてきました。中期経営計画の途中での株主還元方針の変更となり、株価は大きく上昇しました。
ちなみに私は11時に適時開示されたのをお昼休みに確認して、後場開けてすぐに875円でINしました。
適時開示を「株主還元方針」のキーワードでチェックしていたのでいち早くカタリストに気づき短期で20%ほどの含み益を得ることができました。
キムラユニティーは場中に開示が出ることが多いようです。
株主優待
キムラユニティーの株主優待はおこめ券です。
年2回(3月と9月)株数に応じておこめ券がもらえます。
おこめ券(3,9月の年2回) | 2年未満 | 2年以上 |
200株以上 | 2枚 | 2枚 |
1,000株以上 | 3枚 | 5枚 |
2,000株以上 | 5枚 | 7枚 |
配当推移と5年後の期待配当利回り
配当金の増配率は平均で年率18.1%で、EPS成長率は平均で年率15.0%となっています。
キムラユニティー | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 10.0% | 14.0% | 30.3% | 18.1% |
EPS成長率 | 12.1% | 16.2% | 16.6% | 15.0% |
今期も前期に引き続き過去最高益予想で利益は5,6年で2.5倍近くまで伸びています。
配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると減益する年はありつつも長期的には着実に利益を伸ばして、着実に増配していることがわかります。21期連続で減配していないという実績があり、減配リスクは低いです。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 13.5円 | 13.5円 | 16円 | 19円 | 20円 | 26円 | 42円 | 42円 |
増配率 | – | ±0% | +18.52% | +18.75% | +5.26% | +30.00% | +61.54% | ±0% |
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
EPS | 43.2円 | 34.8円 | 60.1円 | 68.7円 | 66.4円 | 91.5円 | 108.9円 | 123.4円 |
成長率 | – | -19.3% | +72.6% | +14.2% | -3.3% | +37.7% | +19.0% | +13.3% |
配当性向が40%なのでEPS成長率から5年後の配当金を予想すると84円となり、配当金は5年で倍になります。現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は7.98%になっていると期待できます。
株価推移と5年後の期待株価
キムラユニティーの株価は10年月足チャートで見ると長く横ばいでしたが、直近2年で力強く上がっており特に2023年1月に株主還元方針を変更して一気に1,000円を超えました。その後1,085円まで上昇し、一時は1,000円を割りましたが現在では1,052円となっています。
キムラユニティー | 直近10年 | 直近5年 | 直近2年 | 平均 |
株価上昇率 | 7.7% | 10.1% | 25.9% | 11.6% |
株価上昇率は平均で年率11.6%となっています。このペースを維持できれば5年後の株価は1,717円になっていると期待でき、63.3%増の予想となります。
キムラユニティーの高配当株としての評価と投資判断
キムラユニティーは今期も過去最高益の予想で3期連続最高益予想となっています。
今期の配当は据え置きですが業績予想から増配の可能性は大きいと考えられます。21期連続で減配なしで実質的な累進配当銘柄であると言えるでしょう。
現在の配当利回りは3.99%(2023/4/28終値ベース)となっています。
株主還元方針の変更と増配発表前は配当利回り3.56-4.09%の範囲で株価は推移していたことと、本決算を無事に通過したため下値不安は少ないと言えるのではないでしょうか。
最新のキムラユニティーの銘柄分析のまとめは以下の通りです。
キムラユニティーの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益+株主優待)は+98.4%の予想で、総合評価はBとしました。
前回(2023/3/17)の分析から算出方法を見直しを行ったため、株価上昇率はCからBに、配当増配率はB+からAに、EPS成長率はAからA–になっています。
また株価が上昇したため配当利回りがA–からB+になっています。
5年後期待株価が1,387円から1,717円になったためキャピタル評価はC–がB–になっています。
また5年後期待配当はEPS成長率から算出して精緻化し71円から84円となりインカム評価はBからB+となっています。
これにより5年後の総合期待リターンは+98.4%となり、総合評価はCからBになっています。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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