[8015]総合商社/豊田通商の銘柄分析・研究

総合評価A
[8015]豊田通商の高配当株としての銘柄分析

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は総合商社の豊田通商を高配当株として分析、研究していきたいと思います。

豊田通商とは

豊田通商はトヨタ系の総合商社です(株式の20%以上をトヨタ自動車が保有する持分法適用会社)。
5大商社(三菱商事伊藤忠商事三井物産住友商事丸紅)に豊田通商と双日を加えた7大商社の中でも時価総額6位(2兆8965億円)の企業となります。日経225指数にも採用されています。

株主還元方針

豊田通商は配当利回り3.06%(2023/12/15終値ベース)の高配当株となります。
現在の株主還元方針は以下の通りです。

2024年3⽉期から2026年3⽉期において、累進配当を実施し、配当性向30%以上を達成。
加えて、キャッシュフローの動向を踏まえ、追加的に機動的な総還元策を検討する。

24/3期中間決算資料より
24/3期中間決算資料より

株主優待

株主優待制度はありません。

配当とEPSの推移

豊田通商は配当利回り3.06%(2023/12/15終値ベース)となっています。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。

豊田通商直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率16.2%18.3%23.9%18.2%
EPS成長率14.%17.4%27.1%17.8%
[8015]豊田通商の配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。

[8015]豊田通商の配当金とEPS推移

配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると着実に利益を伸ばして、着実に増配していることがわかりますが特にここ2-3年の伸びは目を見張るものがあります。

決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期24/3期(予)
配当金70円94円100円110円112円160円202円250円
配当性向22.8%25.4%26.5%28.6%29.3%25.3%25.0%27.5%
増配率+12.9%+34.3%+6.4%+10.0%+1.8%+42.9%+26.3%+23.8%
配当金の推移と伸び率

株価推移

豊田通商の株価は10年月足チャートで見ると長く横ばいでしたが、直近2年で力強く上がっており基本的に右肩上がりとなっています。

[8015]豊田通商の株価推移(10年月足チャート)

豊田通商の高配当株としての評価と投資判断

豊田通商は前期に続き今期も過去最高益の予想で14期連続増配予定となっています。
現在の配当利回りは3.06%(2023/12/15終値ベース)となっています。
トヨタ自動車の持分法適用会社で累進配当かつ配当性向30%以上を宣言しており安定配当銘柄であると言えるでしょう。

またアフリカ事業に力を入れており、長期的な目線で見たときに成長ドライバーとなる可能性があります。またEVに不可欠なリチウムの権益を唯一持っています。

[8015]豊田通商の高配当株としての銘柄分析

現在配当利回りは3.06%でC評価。配当増配力はA評価、総合評価はAとしました。

豊田通商に投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で71.0%、15年で182.6%、20年で435.3%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには12年かかるシミュレーション結果となりました。

豊田通商10年元本回収率15年元本回収率20年元本回収率投資元本回収期間
投資元本回収率71.0%182.6%435.3%12年
[8015]豊田通商の投資元本回収率

個人的には7,470円以下になったら積極的に購入したいと感じました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

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