こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は総合商社の豊田通商を高配当株として分析、研究していきたいと思います。
豊田通商とは
豊田通商はトヨタ系の総合商社です(株式の20%以上をトヨタ自動車が保有する持分法適用会社)。
5大商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)に豊田通商と双日を加えた7大商社の中でも時価総額6位(2兆8965億円)の企業となります。日経225指数にも採用されています。
株主還元方針
豊田通商は配当利回り3.06%(2023/12/15終値ベース)の高配当株となります。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
2024年3⽉期から2026年3⽉期において、累進配当を実施し、配当性向30%以上を達成。
加えて、キャッシュフローの動向を踏まえ、追加的に機動的な総還元策を検討する。
株主優待
株主優待制度はありません。
配当とEPSの推移
豊田通商は配当利回り3.06%(2023/12/15終値ベース)となっています。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。
豊田通商 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 16.2% | 18.3% | 23.9% | 18.2% |
EPS成長率 | 14.% | 17.4% | 27.1% | 17.8% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると着実に利益を伸ばして、着実に増配していることがわかりますが特にここ2-3年の伸びは目を見張るものがあります。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 70円 | 94円 | 100円 | 110円 | 112円 | 160円 | 202円 | 250円 |
配当性向 | 22.8% | 25.4% | 26.5% | 28.6% | 29.3% | 25.3% | 25.0% | 27.5% |
増配率 | +12.9% | +34.3% | +6.4% | +10.0% | +1.8% | +42.9% | +26.3% | +23.8% |
株価推移
豊田通商の株価は10年月足チャートで見ると長く横ばいでしたが、直近2年で力強く上がっており基本的に右肩上がりとなっています。
豊田通商の高配当株としての評価と投資判断
豊田通商は前期に続き今期も過去最高益の予想で14期連続増配予定となっています。
現在の配当利回りは3.06%(2023/12/15終値ベース)となっています。
トヨタ自動車の持分法適用会社で累進配当かつ配当性向30%以上を宣言しており安定配当銘柄であると言えるでしょう。
またアフリカ事業に力を入れており、長期的な目線で見たときに成長ドライバーとなる可能性があります。またEVに不可欠なリチウムの権益を唯一持っています。
現在配当利回りは3.06%でC評価。配当増配力はA評価、総合評価はAとしました。
豊田通商に投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で71.0%、15年で182.6%、20年で435.3%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには12年かかるシミュレーション結果となりました。
豊田通商 | 10年元本回収率 | 15年元本回収率 | 20年元本回収率 | 投資元本回収期間 |
投資元本回収率 | 71.0% | 182.6% | 435.3% | 12年 |
個人的には7,470円以下になったら積極的に購入したいと感じました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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