[9434]通信大手/ソフトバンクの銘柄分析・研究

[9434]ソフトバンクの高配当株としての銘柄分析 総合評価D
[9434]ソフトバンクの高配当株としての銘柄分析

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は通信大手のソフトバンクを分析、研究していきたいと思います。

ソフトバンクとは

ソフトバンクは「ソフトバンク」「ワイモバイル」などを展開する通信会社です。グループ会社にヤフーやZOZO、paypay、LINEなどがあります。日経225指数にも採用されています。

ソフトバンクグループ(9984)は親会社となります。

株主還元方針

ソフトバンクは配当利回り5.74%(2023/4/7終値ベース)とかなりの高配当となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。

総還元性向85%程度かつ減配を行わない。
加えて自己株式の取得を機動的に実施する。

総還元性向は脅威の85%となっておりそれが高配当の理由となっています。親会社のソフトバンクグループが40%ほど株式を保有しており、通信事業で得た利益をごにょごにょ。。というのが実態で株主還元姿勢が高いからというわけではないと感じます。

株主優待

株主優待制度はありません。

配当推移と5年後の期待配当利回り

ソフトバンクは配当利回り5.74%(2023/4/7終値ベース)で配当利回りは非常に高い水準にあります。

しかし配当増配率は平均で年率0.4%、EPS成長率は平均で年率4.5%となっています。
ほぼ横ばいの状態となっています。

ソフトバンク直近10年直近4年直近3年平均
配当増配率23.1%0.4%
EPS成長率4.3%4.8%
[9434]ソフトバンクの配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。

[9434]ソフトバンクの配当金とEPSの推移
[9434]ソフトバンクの配当金とEPSの推移

利益は少しずつ伸びてはいますが、年率4%ほどであり安定感はありますが成長は鈍いと言っていいでしょう。配当は減配しないと宣言していることもあり、ここ数年は86円据え置きの状態となっています。もう一段利益の成長がないと増配はなさそうです。

決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
配当金37.585円86円86円86円
配当性向38.8%85.6%82.8%78.2%75.3%
増配率+126.7%+1.2%±0%±0%
配当金の推移と伸び率
決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
EPS96.6円99.27円103.85円110.04円114.20円
成長率+2.8%+4.6%+6.0%+3.8%
EPSの推移と伸び率

配当金の平均増配率は年率0.4%で、このペースで増配すると仮定すれば5年後の配当金は87円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は5.83%で現状とほぼ変わらない予想となります。

株価推移と5年後の期待株価

ソフトバンクの株価は直近10年の月足チャートで見るとほぼ横ばいで上場時の公募価格が1,500円だったことから株価の上昇期待値は低いと言わざるを得ないでしょう。

[9434]ソフトバンクの株価推移(10年月足チャート)
[9434]ソフトバンクの株価推移(10年月足チャート)
ソフトバンク直近10年直近4年直近2年平均
株価上昇率2.9%3.9%3.4%
[9434]ソフトバンクの株価上昇率

株価上昇率は年率3.4%で、この上昇ペースだと5年後の株価は1,777円になっていると期待でき、18.6%増の予想となります。

ソフトバンクの高配当株としての評価と投資判断

ソフトバンクは配当利回り5.74%(2023/4/7終値ベース)で配当利回りは非常に高い水準にあります。ただし株価上昇率、配当増配率、EPS成長率のいずれも5%以下の非常に低い水準にあり、配当利回りの高さだけを見て投資するのはオススメできません。

[9434]ソフトバンクの高配当株としての銘柄分析
[9434]ソフトバンクの高配当株としての銘柄分析

ソフトバンクの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益)は+47.5%の予想で、総合評価はDとしました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました