こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は5大総合商社の三井物産を高配当株として分析、研究していきたいと思います。
三井物産とは
三井物産は5大総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)の中でも時価総額3位(8兆7051億円)の三井財閥系の企業となります。日経225指数にも採用されています。
株主還元方針
三井物産は配当利回り2.97%(2023/11/17終値ベース)となります。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
150 円を下限に累進配当を導入。また3年間累計の基礎営業CFの37%目安に配当/自己株買いによる株主還元を実施。(26/3期まで)
新中期経営計画では累進配当が宣言されました。
株主優待
株主優待制度はありません。
配当とEPSの実績推移
三井物産は配当利回り2.97%(2023/11/17終値ベース)で、6期非減配の実績があります。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。
三井物産 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 10.2% | 15.1% | 19.2% | 13.4% |
EPS成長率 | 12.4% | 24.1% | 48.3% | 22.3% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
23/3期は過去最高益で6年で利益は4倍にまで伸びています。
ただし利益成長に対して増配の伸びはまだまだで増配余地は十分にありそうです。
今回中期経営計画では累進配当が宣言され株主還元方針の変化を感じましたので今後に期待したいと思います。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 55円 | 70円 | 80円 | 80円 | 85円 | 105円 | 140円 | 170円 |
配当性向 | 32.1% | 29.5% | 33.6% | 35.4% | 71.3% | 18.7% | 19.4% | 27.3% |
伸び率 | – | +27.3% | +14.3% | ±0% | -6.3% | +23.5% | +33.3% | 21.4% |
株価推移
三井物産の株価は10年月足チャートで見ると、長く横ばいでしたが直近で大きく上昇しています。
三井物産の高配当株としての評価と投資判断
三井物産は前期は資源価格の恩恵もあり過去最高益と絶好調でしたが、今期はそれも剥落し-16.9%の減益予想となっています。
しかし累進配当の導入と増配余地を十分に残していたことにより今期も増配予定で4期連続増配予定(7期連続非減配)となっています。
現在の配当利回りは2.97%(2023/11/17終値ベース)となっています。
現在配当利回りは2.97%でC評価。配当増配力はA評価、総合評価はAとしました。
三井物産に投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で69.3%、15年で178.7%、20年で427.0%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには12年かかるシミュレーション結果となりました。
三井物産 | 10年元本回収率 | 15年元本回収率 | 20年元本回収率 | 投資元本回収期間 |
投資元本回収率 | 69.3% | 178.7% | 427.0% | 12年 |
個人的には5,285円以下になったら積極的に購入したいと感じます。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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