[8001]総合商社/伊藤忠商事の銘柄分析・研究

総合評価B
[8001]伊藤忠商事の高配当株としての銘柄分析

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は5大総合商社の伊藤忠商事を高配当株として分析、研究していきたいと思います。

伊藤忠商事とは

伊藤忠商事は5大総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産住友商事丸紅)の中でも時価総額2位(9兆7771億円)の非財閥系企業となります。日経225指数にも採用されています。

傘下にはファミリーマートなどがあります。

株主還元方針

伊藤忠商事は配当利回り2.61%(2023/11/17終値ベース)の高配当株となります。
株主還元方針は以下の通りです。

累進配当(連続増配)と配当性向30%を達成。1株160円配当。
総還元性向33%以上を実現。

累進配当かつ連続増配を宣言しており、10期連続非減配、8期連続増配の実績があります。
また自己株式取得にも積極的です。

株主優待

株主優待制度はありません。

配当とEPSの実績推移

伊藤忠商事は配当利回り2.61%(2023/11/17終値ベース)で、8年連続増配の実績があります。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。

伊藤忠商事直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率12.2%14.5%17.0%14.6%
EPS成長率12.5%15.4%21.1%14.9%
[8001]伊藤忠商事の配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。

[8001]伊藤忠商事の配当金とEPS推移

配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると累進配当の宣言通り利益が落ち込んだ21/3期でも3円増配しています。
配当性向30%が株主還元方針となっていますので今期配当は165円に増配の可能性は高そうです。

決算期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期24/3期(予)
配当金70円83円85円88円110円140円160円
伸び率+27.3%+18.6%+2.4%+3.5%+25.0%+27.3%+14.3%
配当金の推移と伸び率

株価推移

伊藤忠商事の株価は10年月足チャートで見るときれいな右肩上がりとなっています。

[8001]伊藤忠商事の株価推移(10年月足チャート)

伊藤忠商事の高配当株としての評価と投資判断

伊藤忠商事は10期連続非減配かつ8期連続増配の実績がある累進配当銘柄となっています。
現在の配当利回りは2.61%(2023/11/17終値ベース)と高配当株としてはそこまで高くはありませんが、株主還元方針として連続増配と明記しており実際に増配実績もあり長期で保有したい銘柄です。

連続増配を明記しているのは会社の今後の成長に対する自信と株主還元に対する積極性が感じられます。

[8001]伊藤忠商事の高配当株としての銘柄分析

現在配当利回りは2.61%でC評価。配当増配力はB評価。配当増配力の高さを考慮して総合評価はBとしました。

伊藤忠商事に投資した場合、配当金のみでの10年後の元本回収率は52.3%、15年後の元本回収率は121.5%、20年後の元本回収率は259.1%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには14年かかるシミュレーション結果となりました。

伊藤忠商事10年元本回収率15年元本回収率20年元本回収率投資元本回収期間
投資元本回収率52.3%121.5%259.1%14年
[8001]伊藤忠商事の投資元本回収率

個人的には5,700円以下になったら積極的に購入したいと感じました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

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