こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はKDDIの連結子会社で沖縄が地盤の通信会社の沖縄セルラー電話を分析、研究していきたいと思います。
沖縄セルラー電話とは
KDDIの連結子会社(保有比率53.84%)で、沖縄地盤の総合通信会社。沖縄県では携帯シェア5割超。
株主還元方針
沖縄セルラー電話は配当利回り3.07%(2023/6/2終値ベース)となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
増配、機動的な自己株式取得実施による株主還元。
株主優待
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株主優待 | 保有期間5年未満 | 保有期間5年以上 |
100株以上 | 3,000円相当 | 5,000円相当 |
1,000株以上 | 5,000円相当 | 10,000円相当 |
詳細は公式HPをご確認ください。
配当推移と5年後の期待配当利回り
沖縄セルラー電話は配当利回り3.07%(2023/6/2終値ベース)です。
23期連続増配予定となります。
配当増配率は平均で年率8.0%、EPS成長率は平均で年率6.3%となっています。
沖縄セルラー電話 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 8.2% | 9.7% | 6.2% | 8.0% |
EPS成長率 | 8.0% | 6.2% | 4.5% | 6.3% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
連続増益、連続増配を続けています。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 52.5円 | 58.5円 | 65円 | 72.5円 | 81円 | 84円 | 88円 | 90円 |
配当性向 | 35.9% | 37.0% | 38.1% | 40.1% | 41.7% | 42.3% | 43.0% | 40.9% |
増配率 | +9.4% | +11.4% | +11.1% | +11.5% | +11.7% | +3.7% | +4.8% | +2.3% |
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
EPS | 146.3円 | 158.1円 | 170.7円 | 180.8円 | 194.2円 | 198.6円 | 204.6円 | 220.1円 |
成長率 | +6.6% | +8.1% | +8.0% | +5.9% | +7.5% | +2.2% | +3.0% | +7.6% |
配当金の増配率は下落傾向にあり直近3年の配当増配率(年率7.7%)で算出すると5年後の配当金は115円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は3.91%になっていると期待できます。
株価推移と5年後の期待株価
沖縄セルラー電話の株価は直近10年の月足チャートで見るときれいな右肩上がりのチャートになっています。
沖縄セルラー電話 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
株価上昇率 | +10.2% | +7.8% | +10.8% | 9.6% |
株価上昇率は年率9.6%で、この上昇ペースだと5年後の株価は4,726円になっていると期待でき、61.2%増の予想となります。
沖縄セルラー電話の高配当株としての評価と投資判断
沖縄セルラー電話は配当利回り3.07%(2023/6/2終値ベース)の総合通信会社です。
23期連続増配予定で実質的な累進配当銘柄となります。
配当増配率は平均で年率8.0%、EPS成長率は平均で6.3%となっていますが、近年鈍化傾向にあります。
株価は右肩上がりで推移していることと、今後も連続増配が期待できインカム面の安定感があるため安心して保有し続けられる点は大きいと感じます。
ただし配当増配率やEPS成長率が鈍化傾向にある点は要注意で、投資するのであれば利回りが一番高い100株長期保有が良いと感じます。
直近株価は下落傾向で6か月移動平均を割り込んで、12か月移動平均にタッチしており投資するタイミングとしては悪くないと感じます。
沖縄セルラー電話の5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益+株主優待)は+83.7%の予想で、個人的な総合評価はCとしました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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