こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はヒューリックを高配当株として分析、研究していきたいと思います。
ヒューリックとは
ヒューリックは旧富士銀行(現みずほ銀行)のビル管理事業から始まった東証プライムに上場する不動産会社です。
株主還元方針
ヒューリックは配当利回り4.43%(2023/3/20終値ベース)の高配当株となります。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
株主還元は配当を中心とし、連結配当性向40%以上とする。(23/12-25/12期)
現中期経営計画期間(25/12期まで)は連結配当性向40%以上を株主還元方針として掲げています。
株主優待
株主優待として300株以上保有で3,000円相当のカタログギフトがもらえます。
さらに3年以上の長期継続保有すると6,000円相当(3,000円相当を2つ選べる)になります。
配当推移と5年後の期待配当利回り
配当金の増配率は直近5年の平均で年率14.87%、EPS成長率は直近5年の平均で年率10.06%となっています。
配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると利益成長の増減はあれど減益することなく順調に利益を伸ばし、配当も増配しています。また上場来14期連続で増配を続けており実質的な累進配当銘柄となっています。
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期(予) |
配当金 | 21円 | 25.5円 | 31.5円 | 36円 | 39円 | 42円 | 46円 |
配当性向 | 32.6% | 33.9% | 35.4% | 37.8% | 38.6% | 40.4% | 40.5% |
増配率 | – | +21.43% | +23.53% | +14.29% | +8.33% | +7.69% | +9.52% |
決算期 | 17/3期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期(予) |
EPS | 64.39円 | 75.18円 | 88.94円 | 95.23円 | 101.1円 | 104円 | 113.7円 |
成長率 | – | +16.76% | +18.30% | +7.07% | +6.16% | +2.87% | +9.33% |
直近5年間の配当金の平均成長率は年率14.87%で、このペースで成長すれば5年後の配当金は80円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回りは7.71%になっていると期待できます。
株価推移と5年後の期待株価
ヒューリックの株価は直近10年の月足チャートで見るとほぼ横ばいでボックス相場を形成しており、850円〜1,400円で推移しています。
直近2年の週足チャートで見ると1,000円を割ることはほとんどありません。
直近2年だと2022年3月7日週に唯一1,000円を割って982円の安値をつけています。
2022年12月の日銀の長期金利の変動幅引き上げの影響で不動産関連銘柄は軒並み大幅に株価が急落し、ヒューリックも大きく下落しました。またSVB破綻に伴う混乱でも下落しました。
1,000円付近であれば下値リスクはほとんどなく安心して買える水準になります。
株価上昇率は10年平均で年4.2%となっており、このペースだと5年後の株価は1,302円になっていると期待でき、25.3%増の予想となります。
ヒューリックの高配当株としての評価と投資判断
ヒューリックは15期連続増配予定で実質的な累進配当銘柄です。
現在の配当利回りは4.43%(2023/3/20終値ベース)となっています。
株主優待もあり300株を3年未満保有で総合利回りは5.39%、3年以上保有で総合利回り6.35%となります。
株価はほぼ横ばいのボックス相場を形成しており、直近2年間は1,000円を割ったことはほとんどなく、現在株価はほぼ底値であると言え十分に買い水準であると言えます。もし1,000円を割るようであれば迷わず買いに行っても良いと考えます。
ヒューリックの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益+株主優待)は+61.8%の予想で、総合評価はC–としました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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