[9432]通信最大手/NTTの銘柄分析・研究

[9432]NTTの高配当株としての銘柄分析 総合評価B
[9432]NTTの高配当株としての銘柄分析

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は通信最大手のNTT(日本電信電話)を分析、研究していきたいと思います。

NTT(日本電信電話)とは

NTT(日本電信電話)はNTTグループの持株会社で元国営企業です。日経225指数にも採用されています。

株主還元方針

NTTは配当利回り3.05%(2023/4/7終値ベース)となっています。
現在の株主還元方針は以下の通りです。

継続的な増配実施を基本とし、自己株式取得についても機動的に実施することで資本効率の向上を図る。

株主優待

3月に株主優待としてdポイントがもらえます。ただし毎年もらえるものではなく100株保有して2年目の年に1,500P、5年目の年に3,000Pがもらえます。詳細は公式サイトにてご確認ください。

配当推移と5年後の期待配当利回り

NTTは配当利回り3.05%(2023/4/7終値ベース)で配当利回りはそこまで高くありません。

配当増配率は平均で年率11.5%、EPS成長率は平均で年率13.1%となっています。
高い利益成長を背景に無理のない増配を続けている印象です。

NTT(日本電信電話)直近10年直近5年直近3年平均
配当増配率12.6%13.9%8.1%11.5%
EPS成長率14.1%11.0%14.3%13.1%
[9432]NTTの配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。

[9432]NTTの配当金とEPSの推移
[9432]NTTの配当金とEPSの推移

利益は毎年確実に積み上げられて右肩上がりであることが分かります。参入障壁の高い通信事業ということで安定感はあります。

決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
配当金60円75円90円95円105円115円120円
配当性向30.7%33.3%40.9%41.1%42.3%34.9%34.7%
増配率+25.0%+20.0%+5.6%+10.5%+9.5%+4.3%
配当金の推移と伸び率
決算期17/3期18/3期19/3期20/3期21/3期22/3期23/3期(予)
EPS195.47円224.93円220.13円231.21円248.15円329.29円345.66円
成長率+15.1%-2.1%+5.0%+7.3%+32.7%+5.0%
EPSの推移と伸び率

配当金の平均増配率は年率11.5%で、このペースで増配すると仮定すれば5年後の配当金は193円となり、現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り(YOC)は4.92%になっていると期待できます。

株価推移と5年後の期待株価

NTTの株価は直近10年の月足チャートで見ると右肩上がりで上昇しています。

[9432]NTTの株価推移(10年月足チャート)
[9432]NTTの株価推移(10年月足チャート)
NTT(日本電信電話)直近10年直近5年直近2年平均
株価上昇率13.8%8.7%18.7%13.7%
[9432]NTTの株価上昇率

株価上昇率は直近10年平均で年率13.7%で、この上昇ペースだと5年後の株価は7,432円になっていると期待でき、89.2%増の予想となります。

NTTの高配当株としての評価と投資判断

NTTは配当利回り3.05%(2023/4/7終値ベース)で配当利回りはそこまで高くありませんが、12期連続増配予定で実質的な累進配当銘柄です。
株主優待制度はありますが、毎年もらえるものではありませんのでおまけ程度に考えるのが良いでしょう。

株価上昇率は年率13.7%とある程度高い水準となっており、10年で株価は3倍以上になっており今後も株価の上昇が期待できます。

配当増配率とEPS成長率も安定して高く、事業も景気動向に業績が左右されにくいディフェンシブ銘柄ですのでバツグンの安定感があり、長期で保有したい”負けにくい銘柄”であると言えるでしょう。

[9432]NTTの高配当株としての銘柄分析
[9432]NTTの高配当株としての銘柄分析

NTTの5年後における総合期待リターン(株価上昇+配当益)は+108.4%の予想で、総合評価はBとしました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

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