こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はハウスメーカー大手の積水ハウスを高配当株として分析、研究していきたいと思います。
積水ハウスとは
積水ハウスは戸建てから賃貸住宅、マンションまで手掛けるハウスメーカー大手で国内外で事業展開しています。日経225指数にも採用されています。
時価総額は2兆2113億でハウスメーカーとしては1位の大和ハウス工業に次ぐ業界2位の会社となります。
株主還元方針
積水ハウスは配当利回り3.54%(2024/1/17終値ベース)の高配当株となります。
株主還元方針は以下の通りです。
中期的な平均配当性向を40%以上、下限配当を110円/株とし、機動的な自己株式取得で株主価値向上を図る。
下限配当を前期の配当金額に設定することで実質的な累進配当銘柄となっています。11期連続増配、11期連続非減配です。
株主優待
株主優待制度もありますが、1000株以上保有で新潟県魚沼産コシヒカリの新米5kgが1月優待としてもらえます。3,500円相当だとしても現在株価では0.1%ほどの配当利回りとなるため優待株としてのうまみは正直少ないでしょうか。
配当推移と5年後の期待配当利回り
2023/3/9に発表された2023年1月期の決算で前期の配当金は事前の会社予想104円から6円増配して110円配当でした。
今期はそこからさらに8円増配の予想で118円としており、配当利回りは3.54%(2024/1/17終値ベース)となりました。
配当金とEPS(1株利益)の推移を見てみると配当性向を40%前後で調整しながらうまく増配を続けていることが分かります。
決算期 | 18/1期 | 19/1期 | 20/1期 | 21/1期 | 22/1期 | 23/1期 | 24/1期(予) |
配当金 | 77円 | 79円 | 81円 | 84円 | 90円 | 110円 | 118円 |
伸び率 | – | +2.60% | +2.53% | +3.70% | +7.14% | +22.22% | +7.27% |
株価推移と5年後の期待株価
積水ハウスの株価は10年月足チャートで見ると右肩上がりとなっています。
積水ハウスの高配当株としての評価と投資判断
積水ハウスは11期連続増配、11期連続非減配で実質的な累進配当銘柄となっています。
新中経(24/1期-26/1期)では下限配当を110円に設定しています。
数少ない1月決算銘柄となります。
現在配当利回りは3.54%でB–評価。配当増配力はB–評価、総合評価はCとしました。
同業の住友林業の2024年1月17日終値での比較ですが、住友林業の方が配当利回りは低いものの増配率は高く、また配当性向も低いので個人的には住友林業が配当性向引き上げた場合には期待したいですが、現時点での両社の期待値は個人的には同じくらいだと考えています。
積水ハウスに投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で57.5%、15年で116.0%、20年で211.9%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには14年かかるシミュレーション結果となりました。
積水ハウス | 10年元本回収率 | 15年元本回収率 | 20年元本回収率 | 投資元本回収期間 |
投資元本回収率 | 57.5% | 116.0% | 211.9% | 14年 |
株価は2,828円まで下がればB評価まで引き上げられるのですが、そこまでは個人的には食指が動きそうにありません。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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