こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回はメガ損保首位の東京海上ホールディングスを高配当株として分析、研究していきたいと思います。
東京海上HDとは
東京海上HDは保険業でメガ損保首位の会社です。東京海上日動が主体で、海外保険事業もM&Aで急拡大しています。日経225指数にも採用されています。
株主還元方針
東京海上HDは配当利回り3.30%(2023/12/1終値ベース)となります。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
株主還元は配当を基本とし、利益成⻑に応じて持続的に⾼める。
配当性向は平均的な修正純利益の40%以上とする。 また中⻑期ターゲット実現時の配当性向としてグローバルピア水準(50%程度)を目指す。
現中期経営計画は2023/3期までとなります。
株主優待
株主優待制度はありません。
配当とEPSの推移
東京海上HDは配当利回り3.30%(2023/12/1終値ベース)で、普通配当に関しては13期以上非減配かつ11期連続増配の実績があります。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。
東京海上HD | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 18.0% | 13.8% | 17.2% | 16.5% |
EPS成長率 | 17.3% | 12.6% | 27.6% | 17.4% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
東京海上HDに関しては修正純利益という考え方があります。
修正純利益
https://www.tokiomarinehd.com/ir/glossary/
資本効率(修正ROE)や配当原資の前提となる東京海上グループ全体の利益指標。市場から見た透明性や比較可能性の向上、株主還元との連鎖の確保を目的として、保険会社特有の異常危険準備金やのれん(買収のプレミアム)の影響を捨象している。
配当金はこの修正純利益をもとに計算されるためEPSを基準とした考え方とは少し異なります。
配当に関しては資本水準調整のための一時的な配当があった年があり、それを除外して普通配当のみであれば11期連続増配となっており、IR資料でも原則減配をしないと謳っています。
決算期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 53.33円 | 83.33円 ※一時配当有 | 75円 ※一時配当有 | 78.33円 ※一時配当有 | 85円 | 100円 | 121円 |
普通配当のみ (一時的な配当を除外) | 53.33円 | 60円 | 63.33円 | 66.67円 | 85円 | 100円 | 121円 |
配当性向 | 41.8% | 65.3% | 60.9% | 101.2% | 41.6% | 54.0% | 41.6% |
普通配当増配率 | +14.3% | +12.5% | +5.6% | +5.3% | +27.5% | +17.6% | +21.0% |
決算期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
EPS | 127.61円 | 127.67円 | 123.25円 | 77.38円 | 204.49円 | 186.42円 | 291.07円 |
成長率 | +5.3% | +0.1% | -3.5% | -37.2% | +164.3% | -8.8% | +56.1% |
株価推移
東京海上HDの株価は直近10年の月足チャートで見ると右肩上がりで上昇しています。
東京海上HDの高配当株としての評価と投資判断
東京海上HDは11期連続増配(普通配当のみ)で原則減配しないと公言しており、実質的な累進配当銘柄で、現在の配当利回りは3.30%(2023/12/1終値ベース)となっています。
現在配当利回りは3.30%(2023/12/1終値ベース)でC評価。配当増配力はA評価とし、総合評価はAとしました。
東京海上HDに投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で73.7%、15年で184.5%、20年で427.2%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには12年かかるシミュレーション結果となりました。
東京海上HD | 10年元本回収率 | 15年元本回収率 | 20年元本回収率 | 投資元本回収期間 |
投資元本回収率 | 73.7% | 184.5% | 427.2% | 12年 |
個人的には3,457円以下になったら積極的に購入したいと感じました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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