こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は2輪計器とHUD(ヘッドアップディスプレイ)で世界首位の日本精機を高配当株として分析、研究していきたいと思います。
日本精機とは
日本精機は2輪計器やHUD(ヘッドアップディスプレイ)で世界首位のメーカーです。
2輪/4輪向けの計器↓
HUD(ヘッドアップディスプレイ)↓
自動車のフロントガラスに情報を投影します。
2023年10月18日の個人投資家向け会社説明会(動画)↓
株主還元方針
日本精機は配当利回り2.84%(2024/2/16終値ベース)の高配当株となります。
現中期経営計画(24/3期まで)における株主還元方針は以下の通りです。
赤字でも財務健全性を加味し40円の安定配当を維持
次期中期経営計画(27/3期まで)においてはPBR1倍の早期実現に向けて株主還元を強化しています。
総還元性向80%(3年間で200-250億円還元見込)
利益の80%を配当と自己株式取得に投じるとしています。
これは1株あたり3年間で333円~416円の還元ということで、現在株価の23-29%ほどの還元が行われる予定となっています。
株主優待
株主優待制度はありません。
配当とEPSの実績推移
日本精機の配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。
日本精機 | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 6.3% | -0.3% | -1.4% | 2.8% |
EPS成長率 | -12.5% | -24.1% | 226.9% | 2.1% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
コロナ禍において赤字に転落しましたが、その中でも40円の安定配当を続けてきました。業績は回復してきておりV字回復に期待したいところです。
決算期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 42円 | 45円 | 40円 | 40円 | 40円 | 40円 | 40円 |
配当性向 | 21.7% | 22.3% | – | 446.4% | – | 184.8% | 51.3% |
次期中期経営計画では27/3期にはROE5.5%を目指すとしていますので、現在BPSの3,528円で計算してもEPSは200円ほどを計画しています。
配当性向50%自社株買い30%だとしても3年後には配当金100円ほどとなります。
株価推移
日本精機の株価は10年月足チャートですが、コロナ禍で大きく下げていますが、業績回復と共に株価も回復しています。
日本精機の高配当株としての評価と投資判断
日本精機の配当利回りは2.84%(2024/2/16終値ベース)で3期連続非減配です。
業績はコロナを境に大きく低迷して現在PBRは0.40倍の水準です。PBR1倍早期実現を目指して来期からの3年間で総還元性向80%となります。中期での配当の増配はかなり期待できると思います。
主要事業であるHUDの市場規模は2030年までに現在の倍近くまで伸びると言われており、HUDで世界シェアトップ(30%シェア)の日本精機には追い風となります。
中期での配当増配の期待値が高いので3年間は安心して保有できるかなと思います。合わせて業績の回復がついてくればかなり期待できるのかなと思います。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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