こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
日本株には単元の設定があり、証券取引所では株式の売買単位が100株に統一されています。
25分割で話題になった1株170円ほどのNTTから、1株12,500円ほどの芙蓉総合リースまで様々な銘柄があります。
NTTの場合は1単元でも17,700円ほどで投資資金が少ない人でも比較的購入しやすいですが、芙蓉総合リースとなると1単元購入するためには1,205,000円も必要となります。
単元株投資のリスク
たとえば自身の投資資金が45万円だったときにKDDIに投資しようとしたとします。
6月末に100株を4,500円で45万で購入した場合、現時点で含み損9,000円で-2%となっています。
もちろんこれはたらればの話ではあるので、8月に4,100円の底値付近で一括で投資できていれば損益率は+7.56%となります。しかし
株価が上がるか下がるかはプロでも分かりません。
4,100円で一括投資した後にリーマンショック級の大暴落が来る可能性もあるのですから。。。
しかし、仮に投資資金が86万あれば、6月末に100株を4,500円で購入しても、8月にさらに100株を4,100円で購入すれば取得単価は4,300円ほどになるので現時点での損益率は+2.56%となっています。
もし投資資金が127万あれば8月に200株購入していれば取得単価4,233円となり現時点での損益率は+4.18%となっています。
このように投資資金が多ければ株価が大きく下げた際にはナンピン買いをして取得単価を下げることができますし、より高い利回りで買い増しができます。
しかし、だれしもがそのようにできるわけではありません。投資資金が少ない方や値嵩株への投資には極力リスクを下げる端株による投資が有効になってきます。
端株投資とは単元未満株投資とも言われ1株から株式を購入することができるというものです。
端株投資によるリスク分散(ローリスク化)
ここで端株(S株、ワン株、かぶミニ、プチ株など)による投資で先ほどのKDDIの事例を考えてみます。
同じようにKDDIの株式を6月末から9月まで毎日2株ずつ購入した場合について考えてみたいと思います。その場合の取得単価は4,277円となり、損益率は+3.11%となります。
4,500円で購入した直後に株価が下がり続けてもコツコツと買い増し続けていくことで取得単価はどんどん下がっていきます。また1株2株ずつの投資となるため含み損もそこまで大きくなく精神的に不安にかられる度合いも少ないはずです。
株価下落局面では取得単価を下げることができる。より高い利回りで株を取得できると考えることができます。また株価上昇局面では含み損がなくなるもしくは含み益が増えると考えることができます。
端株で投資することでリスク(損益面および精神面の両面で)は分散されます。
株の成績が良かった人というのは亡くなっている人か運用しているのを忘れている人という有名な画像がありますが、これはつまり長期で運用し続けた人が良い成績を残しているということになります。
相場に長く居続けるためにはメンタル・精神面の安定はとても重要だと考えます。特に私のような兼業投資家の場合は仕事中に株価が気になってスマホをチラチラと見ていては本業に集中できません。
上がればラッキー、下がってもラッキーくらいにドーンと構えているのが兼業高配当投資家には良いと思います。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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