[5461]厚板専業メーカー/中部鋼鈑の銘柄分析・研究

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は厚板専業メーカーの中部鋼鈑を分析、研究していきたいと思います。

中部鋼鈑とは

中部鋼鈑は厚板専業メーカーで鉄スクラップを電気炉で熔解し厚板として製品化します。

詳細は会社の公式HPをご参照ください。

中部鋼鈑の配当利回りは4.54%（2023/7/3終値ベース）です。
現在の株主還元方針は以下の通りです。

60円配当もしくは配当性向35％のいずれか大きい方を目途として配当を実施。

株主優待制度はありません。

中部鋼鈑は配当利回り4.54%（2023/7/3終値ベース）で、2期連続増配の実績があります。
配当増配率とEPS成長率は以下の通りです。

[5461]中部鋼鈑の配当増配率とEPS成長率

配当金とEPS（1株利益）の推移をグラフで見てみます。

直近で大幅に増益していますが、コロナからの経済回復と販売単価の上昇によるものです。
今期予想はエネルギー価格の上昇を見越して減益予想となっています。

過去のEPS成長率から5年後のEPSを予想すると440.57円となり、配当性向35%だとすると5年後の配当金は154円となります。
現在株価で購入すれば5年後の配当取得利回り（YOC）は7.94％になっていると期待できます。

中部鋼鈑の株価は直近10年の月足チャートで見ると以下の通りで、東証上場と業績向上により大幅に株価が上昇しています。

中部鋼鈑	直近10年	直近5年	直近3年	平均
株価上昇率	18.3%	21.9%	56.6%	18.3%

[5461]中部鋼鈑の株価上昇率

5年後の期待株価は3,313円で70.8%増の株価上昇予想となります。

中部鋼鈑は配当利回り4.54%（2023/7/3終値ベース）の厚板専業メーカーです。
直近では2期連続の大幅増配の実績がありますが、今期配当は上場記念配剥落もあり減配予想です。
なお配当性向35%と増配余地はまだまだあります。

なお市況の影響を受けやすい景気敏感株のため株価や業績のボラティリティは大きくなっています。

中部鋼鈑の5年後における総合期待リターン（株価上昇+配当益）は+100.6%の予想で、個人的な総合評価はBとしました。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。