配当利回りと増配の話(配当のみで投資元本を回収する)

投資雑感

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
株価というものは予測が難しく、好決算だったからと言って必ずしも上がるわけでもありません(上がることの方が多いと思いますが)。様々な思惑があって株価はジェットコースターのように上がったり下がったりします。

配当をもらいつつ、増配の恩恵を受けながら資産形成を加速させて長期での資産形成を目指す私ですが、今回は配当利回りと増配率の関係を調べてみました。

下記のグラフは現在の配当利回りと毎年の増配率の組み合わせによって何年で投資元本を配当のみで回収できるかをグラフにしたものです。
青線は20年間で受け取る配当金で投資元本を回収するには、現在配当利回りと毎年の増配率がどれくらい必要かを示しています。
オレンジ線は15年間で受け取る配当金で投資元本を回収するには、現在配当利回りと毎年の増配率がどれくらい必要かを示しています。
グレー線は10年間で受け取る配当金で投資元本を回収するには、現在配当利回りと毎年の増配率がどれくらい必要かを示しています。

配当のみで投資元本を回収するには(税引き前)

これに今まで私が分析してきた銘柄をプロットしてみます。
なおプロットする際には増配率は配当増配率とEPS成長率のうちより低い値を採用しています。

理由としては配当性向の引き上げなどにより利益成長以上に増配していたりするため将来的に持続可能な値として配当増配率とEPS成長率のうちより低い値を採用しています。

[銘柄プロット]配当のみで投資元本を回収するには(税引き前)

例えばソフトバンクは配当利回りは5.11%と高配当ですが、配当は毎年据え置きで増配率は0%のため投資元本を回収するためには20年近く必要となります。
同じ通信関連でKDDI(3.08%)や沖縄セルラー(2.8%)は増配率が6-8%程度なので現在利回りはソフトバンクに比べると低いですが、投資元本を回収するためにかかる期間はソフトバンクとほとんど変わりません。
KDDIや沖縄セルラーには株主優待があるため、そちらの方が投資対象としては有利と言えそうです。

このように単純に現在の配当利回りだけで投資先を選定するのではなく、過去の増配率やEPS成長率などから今後の増配可能性を考慮しつつ投資先選定をしていきたいと思います。
グラフへのプロットはあくまで機械的にプロットしただけなので、当然減配リスクや配当方針、業績予想など総合的に勘案していく必要がありますが参考にはなると思います。

みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

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