こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回は化学メーカーのバルカーを分析、研究していきたいと思います。
バルカーとは
バルカーは化学メーカーで社名は「Value」と「Quality」の造語です。
事業内容は大きく分けて3つで、シール製品が主力事業となります。
- シール製品事業(売上高401億)
- 機能樹脂製品事業(売上高189億)
- シリコンウエハーリサイクル事業他(売上高31億)
株主還元方針
バルカーは配当利回り3.56%(2024/1/12終値ベース)で高配当株として高い水準にあります。
現在の株主還元方針は以下の通りです。
配当と自己株式取得による株主還元を行い、株主還元性向50%を目標として株主還元を行う
株主優待
株主優待制度はありません。
配当推移と5年後の期待配当利回り
配当金の増配率は平均で年率11.7%と高い増配率となっています。
EPS成長率は平均で年率14.7%と高い水準になっています。
バルカー | 直近10年 | 直近5年 | 直近3年 | 平均 |
配当増配率 | 11.7% | 10.8% | 13.6% | 11.7% |
EPS成長率 | 16.1% | 10.4% | 18.6% | 14.7% |
配当金とEPS(1株利益)の推移をグラフで見てみます。
コロナ影響で大きく事業環境が悪化し減収減益となった時期もありましたが、その後大きく回復しています。
景気敏感株で利益は年度による上下はあるものの順調に右肩上がりで伸びていることが分かります。
21/3期には減配していますが、配当は10年で3倍になっています。
決算期 | 18/3期 | 19/3期 | 20/3期 | 21/3期 | 22/3期 | 23/3期 | 24/3期(予) |
配当金 | 85円 | 95円 | 100円 | 95円 | 125円 | 150円 | 150円 |
配当性向 | 39.2% | 40.9% | 60.3% | 54.2% | 45.6% | 42.2% | 49.7% |
増配率 | +13.33% | +11.76% | +5.26% | -5.00% | +31.58% | +20.00% | ±0 |
株価推移と5年後の期待株価
バルカーの株価は直近10年の月足チャートで見ると2018年に高値をつけましたが、コロナによる業績悪化で大きく株価は下落、直近では2018年の高値を超えてきています。
バルカーの高配当株としての評価と投資判断
バルカーは配当利回り3.56%(2024/1/12終値ベース)の景気敏感株です。業績は事業環境の良し悪しに左右される部分があり減配の可能性は少なからずあります。ただし株主還元方針として配当と自社株買いを合わせてた株主還元性向50%を目標としており、50%の中で調整をすることで減配をしないようにしている姿勢が見て取れます。
27/3期が創業100周年の節目でそこに向けて長期経営計画を策定しています。
中長期で大きく下げる局面があれば狙っていきたい銘柄です。
現在配当利回りは3.56%でB–評価。配当増配力はB評価、総合評価はBとしました。
バルカーに投資した場合、配当金のみでの元本回収率は10年で66.2%、15年で146.2%、20年で294.8%というシミュレーション結果となりました。
受け取り配当金のみで投資元本を回収するには13年かかるシミュレーション結果となりました。
バルカー | 10年元本回収率 | 15年元本回収率 | 20年元本回収率 | 投資元本回収期間 |
投資元本回収率 | 66.2% | 146.2% | 294.8% | 13年 |
3,400円くらいまで下がってくれれば積極的に買いたいと個人的には感じました。
みなさんの投資判断の参考になれば幸いです。
※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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