持ち株がTOBされたらどうすべきか(端株:東京日産コンピュータシステム)

TOB 投資雑感
TOB

こんにちは、高配当株研究所、所長のトラ男です。
今回、キヤノンマーケティングジャパンによる東京日産コンピュータシステムのTOB(公開買付)が発表されました。
私自身持ち株がTOBされたのは初めてだったので、今後の対応について調べてまとめようと思います。

基本的な対応は3パターン

持ち株がTOBの対象となった場合の対応としては基本的には以下の3パターンとなります。

  • TOBに応募する
  • 市場で売却する
  • そのまま保有し続ける

TOBに応募する

一つ目はTOBに応募する形となります。
TOBに応じた場合の手数料は無料である場合が多くTOB価格での売却ができる点はメリットとなります。
ただし申し込めばすべて買付されるわけではなく、申込株数に上限が設定されている場合は按分となる場合があります。また端株に関しては応募対象とならない場合もあるようです。

またTOBに応募するには公開買付代理人の証券口座に口座開設したり、株式を移管する必要があるなど面倒な手続きが発生したり、合わせて移管手数料が発生する可能性もあります。

市場で売却する

二つ目はシンプルに市場で売却します。
TOB発表後はTOB価格近くまで株価は上昇していきますので、市場で売却します。売買手数料が発生する可能性もあったり売却価格がTOB価格を下回る可能性もありますが、資金拘束期間も短く面倒な手続きもありません。
TOB後に上場廃止が予定されている場合には上場廃止までに売却する必要があります。

そのまま保有し続ける

上場廃止予定でない場合にはそのまま保有し続けることも可能です。
またTOBが成立しないと考えるのであればそのまま保有し続けるという判断もありかもしれません。
またTOB成立後に強制的な株式買い取り(スクイーズアウト)がある場合もあるため、そのまま保有し続けるという判断も可能です。

市場で売却する以外の選択肢を取る場合にはしっかりとTOBの条件などを理解した上で判断をする必要があります。

東京日産コンピュータシステムの場合

では個別の事案として東京日産コンピュータシステムの場合どうすれば良いのかについて考えてみたいと思います。
まずTOBに応募するかどうかを考えてみます。

今回のTOBは上限を設けないということなので、TOBに応募したら100%買取が成立します。
そして今回公開買付代理人は大和証券となっているため、大和証券の口座で東京日産コンピュータシステムの株式を持っている方であればTOBへの応募は選択肢の一つとなりそうです。

SBI証券では取次不可となっているため、TOBに応募するには大和証券の口座の開設から株式移管手続きを経て、TOB応募をする必要があるので面倒でしょう。

SBI証券から

続いて現物保有し続けるかどうかに関して考えてみます。

上限を設けずにTOBを行うこと、そして親会社の日産東京販売ホールディングスは保有する53.9%の全株式をTOBに応募する予定であることからTOB成立と上場廃止は既定路線となります。

保有し続けた場合、上場廃止後はスクイーズアウト手続きを実施する予定とのことなので、TOB成立後に株式併合が行われて、「端株株式処分代金振込み手続き案内」が届くので保有し続けてTOB価格で買い取ってもらうということも可能です。ただし書類での手続きがあることと資金拘束期間が長くなるというデメリットがあります。

上記の点を踏まえて私個人としては市場での売却を選択しようかと考えています。
東京日産コンピュータシステムの場合、1株保有でも500円のクオカードPayがもらえるということで1株だけ保有という方が多いと思います。そのような端株(S株、ワン株、かぶミニ、プチ株など)の場合は売却手数料がある程度かかりますが、SBI証券の場合55円ですが面倒な手続きもなく次の株の購入にあてて9月配当金をもらう方が得策と考えました。

以上、皆様の参考になれば幸いです。もし間違えなどあればコメントやTwitterなどでご指摘ください。

※本記事は株式の取得、売却、保有等を推奨するものではありません。投資は自己判断でお願いします。

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